土曜日, 8月 23, 2008

十条日常診療フォーラムNEWS 「新しい介入の視点-動機づけ面接法・略称MI 基礎編(1)」

7月10日は 精神科 小松先生による『新しい介入の視点-動機づけ面接法・略称MI 基礎編(1)』でした。はじめに 「動機(モチベーション)がわかない」事について「やる気がない」「疾患を認めない」「障害を受容しない」etcといわれますが、そもそも 大切な変化を決めるのに迷うのは、当然ではないか、現状維持か変化かについて選択できない(両価的な状態)のが当たり前ではないかとの 問題提起がされました。患者さんが行動の変化を選べないのは、性格ではなく「両価性」の問題ととらえ、患者さんの価値観に従って両価性を解決することで動機を構築し、動機の形成と変化を段階的に評価し、段階ごとに援助の内容を変えるのが動機づけ面接法で、その基本態度・原則・技術の説明がありました。「調べる」のではなく 寄り添う気持ちが大切、「並んで家族のアルバムを見る2人」のような感じで、説明するのが患者さん、時々質問するのが面接者といったふうです。面接者の質問によって考えることを援助するわけですが、不愉快な現実と本来の目標を比較するように、質問によって患者さん自身の口からどうありたいかを話してもらうが大切とのことです。そのテクニックとしてORAS〔Open question=なぜ?どうして?具体的に?などの質問 、Affirm=認めて肯定する、褒める、Reflective listening=あなたは・・・と、思ったのですね?、Summary=要約してまとめる、つなぐ〕とChange Talk=変化を語る言葉、がありORASからChange Talk をひきだす方法を教えていただきました。

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