土曜日, 8月 23, 2008

十条日常診療フォーラムNEWS 「睡眠時無呼吸外来2年のまとめ」

6月26日は 内科 鈴木(ひ)による『睡眠時無呼吸外来2年のまとめ』でした。<br />はじめに 2006年4月からの内科指示によるアプノモニター施行件数が56件になり、そのうち50件のフルアプノモニターについて分析結果をお話ししました。無呼吸低呼吸指数(AHI:1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計の回数)で最重症は101.6で、最低酸素飽和度(SpO2)は、54%、無呼吸の最長継続時間は114秒でした。AHIが重症なほどBMIが高かったですが、BMI19と低い人も混じっており、平均AHIは重症度に関係なく26前後でした。内科からの指示とあって、アプノモニター施行は高血圧・心疾患・糖尿病・透析などの疾患を持った人が多く、施行した50人中48人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断でした。重症・中等症の40例中26例でCPAP治療が行われています。その後、慢性心不全の半数以上に睡眠時無呼吸がみられる事、閉塞性無呼吸(OSA)が心不全の原因となる事、また、どんな原因であれ 心不全の悪化に伴い中枢性無呼吸(CSA)が発生する事、そしてOSAもCSAも予後悪化の原因となっている事などの説明とCPAP, HOT などの従来の治療法に加え、新らしい治療法としてBi-level PAP, Adaptive Servo-Ventilation がはじまっており、当院で治療中の症例紹介をさせていただきました。

0 件のコメント: