土曜日, 8月 23, 2008

十条日常診療フォーラムNEWS 「新しい介入の視点-動機づけ面接法・略称MI 基礎編(2)」

7月17日は 精神科 小松先生による『新しい介入の視点-動機づけ面接法・略称MI 基礎編(2)』でした。はじめに、前回の(1)のおさらいをしました。それから動機づけ面接法の原則3.抵抗に逆らわず抵抗と共に進む、4.自己効力感を育てる(「自分はできる」と思える人は実行する)の説明があり、例文の紹介がありました。禁煙研究から提唱された変化の5段階 ①前熟考期:問題があることに気づいていない ②熟考期:問題について考え始める ③決断期:自分の行動を変える決心をする ④実行期:行動を具体的に変える ⑤維持期:変化した行動を維持し継続する に対する援助の仕方について説明がありました。そして効果的なかかわり方FRAMES(Feedback、Responsibility:回復の責任は本人にあることを明確にする、Advice:具体的に、Menu:選択肢を提供する、Empathy:共感、Self-Efficacy:自己効力感を育てる)の説明があり、5つの段階の援助:動機を形成する①②と変化を実行する③④⑤のまとめをしていただきました。Motivational Interviewingはウィリアム・R・ミラーらによって提唱され改定日本語版『動機づけ面接法 基礎・実践編』松島義博・後藤恵 訳 が星和書店より出ています。

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