土曜日, 6月 07, 2008

十条日常診療フォーラムNEWS 「糖尿病におけるインスリン療法」

5月15日は、内科 小泉先生による『糖尿病におけるインスリン療法』でした。1993年に報告されたインスリン強化療法による血糖コントロールの有用性の説明があり、従来法と比べ 将来にわたっての網膜症の発症率を抑えるデータ等が示されました。ところが、脂質異常症や高血圧治療に比べ糖尿病治療達成度が低いのが現実であるとのことでした。インスリン製剤の時代的変遷があり、現在はヒトインスリン(速効型、中間型、混合型)、インスリンアナログ製剤(超速効型、中間型、混合型、持効型)が使用されており、作用発現時間・最大作用発現時間・作用持続時間の違いによる使用法の説明がありました。また超速効型インスリン混合製剤の特徴、最近使われるようになった持効型の特徴の説明、基礎分泌補充と追加分泌補充の考え方、BOT(Basal supported oral therapy)=2型糖尿病に対し、経口糖尿病薬に基礎インスリン(持効型や中間型)を併用する最近の治療法の紹介があり、インスリン量の調節法としての後ろ向き調節と前向き調節(スライディング・スケール)の方法など盛りだくさんのお話でした。

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