木曜日, 9月 25, 2008

十条内科 日常診療フォーラム「乳癌の検診と最新の治療」

9月18日は 外科 後藤先生による『乳がん検診と最近の治療』でした。乳がんは、年々増えており、日本人女性の22人にひとりが罹患する計算となり、女性がかかるガンでは第1位との事です。かかりやすい人は 家族で乳がんの人がいる、お産が少ない、初産が高齢、閉経が遅い人で、40-50代に多いですが更年期を過ぎても少なくないとのことです。検診のマンモグラフィ-では石灰化がわかり、エコーはしこりを見つけるのに優れています。最近の治療は術後化学療法=部分切除や乳房切除などの手術後、化学療法を4-6ヶ月行ない、ホルモン療法や放射線療法にハ-セプチンを組み合わせて行なわれる事が多いとのこと、乳房温存手術が増えてきていますが、適応となる腫瘍径は3cm以下で石灰化や術後放射線治療のできない方は適応外とのこと。またCTlymphographyとセンチネルリンパ節生検でリンパ節転移をチェックしていること。術後化学療法では国際的なガイドラインに基づき行なわれており、術後の再発を劇的に減らしていること、ホルモン療法の適応と薬選択の考え方、転移性乳がんは治癒を得ることは難しいが化学療法を始めることなどを教えていただきました。何といっても早期発見が大切で、乳がん検診率は欧米先進国の60~80%に比べ日本では、10%台と極端に低い状態です。当院の検診受診者数は2007年は1437人(前年度の1.68倍)になっています。火曜日・木曜日午前に検診予約枠があり、健診課で予約できます。エコー室では職員対象に電話で乳腺エコーを受け入れているとの事でした。質問や意見が相次ぎ熱気に満ちた勉強会になりました。
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